http://kote5120.blog.shinobi.jp/%E8%AA%AD%E3%82%93%E3%81%A0%E6%9C%AC%E3%83%BB%E8%A6%8B%E3%81%9F%E6%9C%AC/%E5%AD%A6%E5%95%8F%E3%81%AE%E3%81%99%E3%82%9D%E3%82%81学問のすゝめ
福沢諭吉 著 / 伊藤正雄 校注 / 講談社 刊
え~、33歳にして初めてこの本を読みました。
この歳で読むのが遅いのか、早いのか、
それは僕にはわかりませんが、
ひとつ確実に言えることは
この本の内容をほとんど読み取れなかったこと。
現代語でなく、当時の言葉に近い言葉で
この本は書かれていましたので、
同じ言葉でも意味が違うものがあったり、
~なり、~べからず、~のごとし、のような表現で、
直感的にとらえられない自分がいた。
使っている言葉自体も難しくてわからなかった。
現代人がいかに平易な言葉を使っているかを痛感した。
書いてある内容については
当時の日本(日本人)に対して、
今後、必要とされる内容が書かれているんだろうけど、
ほとんどの内容が現代人にも
備わっていないと思われる内容が多々あるので、
今においても良い(?)導きの書として使えると思う。
正直、「学問のすゝめ」なので
教科書などのテキストに書かれた内容を
しっかり学びましょう、というものだと思っていた。
けど、全然違った。
内容で気になった項目は、
・国家の独立と、外交の心構へ
・国民順法の精神
・日本人民の卑屈
・政府智力を増して民心退縮す
・無抵抗主義の弊害
・身心自由の権利
・家父長専制の理不尽
・洋学生易きに就くの弊
・中津の旧友、小安に安んずるなかれ
・わが国に演説の法あるを聞かず
・インド・トルコの轍をふむなかれ
・保護と差図の両義あり
・開化先生の付会だった。
当たり前(と思える)のことを
改めて理屈立てて説明していたり、
あるいは自分に不足しているなということを
なぜ必要なのかを説きながら書いてあったり、
いろんな意味で斬新な内容だ。
これを全て実践できる人は恐らくいないと思うけど、
この「学問のすゝめ」に書かれている内容を
知って生きていくのと知らずに生きていくのでは
大きな差があると思う。
この本の内容を実践できればできるほど、
いわゆる「徳のある人」になれるのだと思う。
そして徳のある人がこの国に増えれば
古き良き日本人の姿に近づきつつ、
世界に誇れる文化を持つ日本になれると思う。
また何年後かにこの本を読み返したいと思う。
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