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武士道

新渡戸稲造 著 / 岬龍一郎 訳 / PHP文庫 刊 2週間くらい前にこの本を読み終えてから、
事あるごとに武士道と照らし合わせて
物事を見つめ、判断するようになった。

何となく自分の中で大事だと思っていることが、
ほぼ全て(完全にすべてかもしれない)、
この本に書かれていたような気がする。

大事に思っていることとは、
例えば立ち居振る舞い、場に合わせた言動、
自分の行動を見直すときに基準としているもの、
どのように在るべきか、等々、いろいろなことだ。


読んでいて特に気になった内容は、
・正しい作法をたえず訓練することによって、身体のあらゆる器官と機能に完全な秩序をもたらし、肉体と環境とを調和させることによって、精神の支配を行うことができる。
・”士族の商法”として手を染めたサムライのうち百人に一人しか成功しなかったとしても、何の不思議も無いのである。(中略)富の道が名誉の道ではないことはすぐにわかった。
・「やあ右衛門、頼宣が十四歳のときはもう二度とないのだ」
・若君と新しい入門者とがよく似ていることは、その母親とその子自身も気づいていた。(中略)「喜べ、われらが愛しき息子は立派にお役に立ったぞ!」
・「武人の徳である功名心は、名を汚す利益よりも、むしろ損失を選ぶ」
・教える者が、知性ではなく品格を、頭脳ではなく魂を、共に磨き発達させる素材として選んだとき、教師の仕事は神聖なる性質をおびる。「私を生んだのは親である。私を人たらしめるのは教師である」との思いで、教育が行われていたとき、教師の受けた尊敬はきわめて高かった。
・東洋の諸制度や民族を詳しく観察したタウンゼントは、こう書いている。「われわれは毎日のように、ヨーロッパがいかに日本に影響を及ぼしたかを聞かされるが、日本の変化は全く自発的なものだったことを忘れている。ヨーロッパ人が日本に教えたのではなく、日本人みずからがヨーロッパの政治・軍事の制度を学んだのである。それがいままでのところ立派に成功をおさめているのだ。」
・《西郷にとり「正義」ほど天下に大事なものはありません。自分の命はもちろん、国家さえも、「正義」より大事ではありませんでした。西郷はいいます。「政道を歩み、正義のためなら国家とともに倒れる精神がなければ、外国と満足できる交際は期待できない。その強大さを恐れ、和平を乞い、みじめにもその意に従うならば、ただちに外国の侮辱を招く。その結果、友好的な関係は終わりを告げ、最後には外国につかえることになる」》(『内村鑑三の「代表的な日本人」を読む』岬龍一郎著・致知出版社)

これ以外にもたくさんあったが、
とにかく自分の中でくすぶっていた
「何か違うんじゃないか?」というものの答えが
この本によって少し見えてきた気がする。


33歳半ばにしてこの本を読んだわけだが、
もう少し若い頃に読みたかったな、と思う。
というか、中学か高校の道徳教育に
この本はとてもよいのではないかと思う。
しつけや物事の善悪はもっと若い世代、
幼稚園やその前から各家庭で教育すれば良いけど、
その説明がないままバカ正直にルールを守り
ズルい大人の社会に入っていくから
心を病む人が多いわけで、
何が正しいのか、どうあるべきか、を
明確に教え、繰り返し教えておくことで
人は皆、一本スジの入った
しっかりとした人間になれると思う。

僕自身、昔と比べてだいぶダラケているので
自分を省みる良い機会となった。
これを機にさらに武士道を良く理解し、
自分がどうあるべきかを見つめていきたいと思う。


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