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進化しすぎた脳 ~中高生と語る[大脳生理学]の最前線~

池谷裕二 著 / 講談社 刊 ちゅうことで、だいぶ前に挙げた本
だいぶ前に買って、そして正月で読み終えました。
なんと言っても暇な実家に帰ってたので
本読んで時間潰したという感じです。

そんな正月でした。


さて、この本ですが、
実に客観的に説明が進んでいく内容で、
読み終えたところで脳とは何ぞや?を
だいぶわかった気がします。

この本、中高生(と言っても日本のではなく、
慶応義塾ニューヨーク学院高等部)との
対話形式でず~っと話がすすみます。
と言っても彼らが質問している内容は
僕にとっては高度なものだったので
内容によっては時間をかけないと
読み進めることができなかったのですが・・・。orz

そして中高生との話の後、
研究室の大学生と話し合う内容も
ブルーバックス版(?)では掲載されています。

この本で話に出てくる内容は以下の通り。
(目次です)

第一章:人間は脳の力を使いこなせていない
1- 1 講義を始める前に
1- 2 みんなの脳に対するイメージを知りたい
1- 3 心と脳の関係を人間はどう考えてきたんだろう
1- 4 ネズミをラジコンにしてしまった?
1- 5 脳にはできてコンピュータにはできないこと
1- 6 脳は表面積を増やすためにシワをつくった
1- 7 イルカは本当に頭がいい?
1- 8 哺乳類の大脳皮質は6層構造
1- 9 脳は場所によって役割が違う
1-10 目で見たものを見えたと感じるためには?
1-11 WHATの回路、HOWの回路
1-12 「いつでも同じ場所に腕を移動させる神経細胞」
1-13 ラジコン・ネズミの<報酬系>
1-14 それでも「自分」なのだろうか?
1-15 念力の科学-ニューラル・プロステティクス
1-16 目に見える形になった意思
1-17 視覚と聴覚のつなぎ替え?
1-18 脳の地図はダイナミックに進化する
1-19 進化しすぎた脳
1-20 運動神経と引き替えに知能を発達させた
1-21 心はどこにあるのだろうか

第二章:人間派の運解釈から逃れられない
2- 1 「心」とは何だろう?
2- 2 意識と無意識の境目にあるのは?
2- 3 前頭葉はどうやって心を生んでいるのか
2- 4 立体は片目でも感じられる
2- 5 なぜ長さが違って見えるのだろう?
2- 6 風景がガクガクに見えないわけ
2- 7 世界は脳の中で作られる
2- 8 脳の時間はコマ送り
2- 9 「いま」は常に過去
2-10 目ができたから、世界ができた
2-11 視神経は半分だけ交差している
2-12 目が見えなくても「見えている」
2-13 「見る」ことは無意識
2-14 表現を選択できること、それが意識
2-15 「クオリア」は表現を選択できない
2-16 言葉は意識の典型
2-17 表情のパターンは世界共通
2-18 人間は言葉の奴隷
2-19 「ウェルニッケ失語症」
2-20 「ミラー・ニューロン」の驚き
2-21 ミツバチの「8の字ダンス」
2-22 無意識に口にすること
2-23 自由意志と脳の指令
2-24 「悲しいから涙が出る」んじゃない
2-25 「恐怖」の感情がなくなったら
2-26 扁桃体は大脳皮質のコーチ
2-27 脳の構造は先天的か後天的か

第三章:人間はあいまいな記憶しかもてない
3- 1 「あいまい」な記憶が役に立つ
3- 2 なかなか憶えられない脳
3- 3 言葉によって生み出された幽霊
3- 4 記憶の「あいまいさ」はどこから生まれる?
3- 5 神経細胞に電気が流れる!?
3- 6 神経細胞は増殖してはいけない
3- 7 暗記そのものは生命の目的にはなりえない
3- 8 細胞は内側がマイナス、外側がプラス
3- 9 神経の信号の実体は「ナトリウムイオンの波」
3-10 神経細胞と神経細胞のすき間
3-11 シナプスが神経伝達物質を次の細胞に放出する
3-12 シナプスこそが脳のあやふやさの原因だった
3-13 ナトリウムイオンはアクセル、塩素イオンはブレーキ
3-14 神経細胞は出口と入り口を持っている
3-15 「脳がいかにあいまいであるか」のミクロな理由
3-16 分解したら「わかった」と言えるのだろうか
3-17 全体として秩序が起こること-自己組織化
3-18 しびれるくらい美しいメカニズム-「ヘブの法則」
3-19 ミクロがマクロを決定する
3-20 神経の活動はランダムではない

第四章:人間は進化のプロセスを進化させる
4- 1 神経細胞の結びつきを決めるプログラム
4- 2 ウサギのように歩くネズミ
4- 3 情報のループを描く脳-反回性回路
4- 4 脳の情報処理には上限がある-100ステップ問題
4- 5 神経に直接効く薬
4- 6 薬は「科学のツール」だった
4- 7 アルツハイマー病は神経の病気
4- 8 老人斑に猛毒βアミロイドを発見
4- 9 βアミロイドはどこから生まれる?
4-10 プレセニリンがβアミロイドを生み出している
4-11 βアミロイドがシナプスに攻撃をしかけている?
4-12 神経伝達物質を回収して伝達の効率を悪くする
4-13 アルツハイマー病の治療法を見つけたい
4-14 毒をもって毒を制す
4-15 アセチルコリンを壊すハサミを抑制する
4-16 「裁きの豆」
4-17 人間は「体」ではなく「環境」を進化させている
4-18 改造人間
4-19 いあっまでの講義をまとめてみよう
4-20 ヒトの脳は<柔軟性>を生むために発達した
4-21 ドリアンや納豆を最初に食べた人間はすばらしい
4-22 人間の脳がそんな簡単にわかってたまるか

第五章:僕たちはなぜ脳科学を研究するのか
5- 1 なぜ脳科学を研究しようと思ったのか?
5- 2 手作り感覚こそが科学の醍醐味
5- 3 脳は常に活動している
5- 4 脳で見えているものは、目で見ているものではない
5- 5 脳は省エネか?
5- 6 ジャンケンでチョキを出したのはなぜか?
5- 7 質問に答える2秒前から、正解か不正解かわかる
5- 8 ゆらぎを変えることができるか
5- 9 脳が見る風景は、本当に見ている風景なのか?
5-10 不確実性を生み出す脳の仕組み
5-11 意識とはなにか?
5-12 植物状態の患者に意識があるか
5-13 脳科学でどこまで人の心がわかるか?
5-14 対応関係と因果関係
5-15 脳科学の限界
5-16 科学は役に立たなければいけないのか?

付論 行列をつかった記憶のシミュレーション



と、目次だけでもこれだけある!!!

不思議なことに、今この目次を入力していて、
そのタイトルを見るだけで読んだ内容が
頭の中に描かれてきたから僕の脳も捨てたもんじゃない。

内容は難しいけど、
この本の、池谷先生の説明では、
説明のための置き換えがわかりやすくなっていて、
同時に中学生の発言にもいい例えが出てきて、
前述の通り僕の脳にも高い率でインプットされている。


今後一生付き合っている自分の脳を
生きている間に調べることはできないだろうけど、
この本は確実に自分の脳の理解を手助けしてくれたし、
今後も事あるごとに軌道修正しやすくしてくれると思う。

興味ある人は読んでみてください。
読みはじまったら途中で止めることは
おそらく無いんじゃないかと思います。


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