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なぜ、日本は50年間も旅客機をつくれなかったのか

前間孝則 著 / 大和書房 刊 この本を読もうと思ったきっかけは
MRJ(三菱リージョナルジェット)の
存在を知ったからだ。

国産の旅客機がしばらく作られていないことを
正直まったく知らなかったので、
航空機関連の内容はいろいろと調べたのだけど、
それらの事実は意外だった。

そして僕自身が知っている航空機メーカも
ボーイングくらいだということを改めて認識した。
エアバスも聞いたことはあったけど
メーカだという認識は無かった。
その他メーカは存在すら知らなかった。
(ホンダジェットの存在は知っていたが)


この本では歴史や日本の立ち位置、
これから何が必要かということが書かれているが、
最近政治のニュースで出てくる利権の問題が
この航空機についてもあることが書かれている。

その内容に、政治家や技術者の考え方の違いも
書かれている部分があって、
どの分野でも同じなんだなと思えるところもあった。
それ以外に商社の持つ情報パイプが太いことや
法律をどう解釈するかの議論で
マスコミ等の批判を受けたりなど、
いろんな問題を抱えていることもわかった。


そして日本が大きく遅れを取っている
ソフトウェア分野の話もあった。
日経NEにも前に特集が載っていたり、
業界もソフト開発者のスキルアップを図っているが、
航空産業の活性化によってソフト開発/検証を
大きく前進させてくれるであろうという話がある。
この本では、日本が知らないことをいいことに
アメリカの掌の上で踊らされていることもあった。


序章 半世紀ぶりの国産旅客機
第1章 ジェットエンジン自主開発路線の挫折
第2章 帯に短したすきに長しの自衛隊機C1、F1、PS1
第3章 殿様商法のYS11
第4章 刀折れ矢尽きた小型機MUシリーズ
第5章 YX/B767、偉大なるボーイング社の下請け
第6章 夢ははるか遠くへ、次期支援戦闘機FSX
終章 オールジャパン体制の創出



三菱重工業がMRJを飛ばそうとしているが、
この挑戦(事業)は非常に興味深い。
これまでもボーイング社へ部品を供給したり、と
経験はあるだろうが
まるまる1機を作り、販売することは
大きなチャレンジで、今後、日本の
産業の一角に育つかどうかの大きなものだ。


最初からうまくはいかないと思うが、
ぜひ軌道に乗せてもらいたいと思う。

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