「子守唄はロックン・ロール」
ジョーイとジェシーがミシェルのオムツを取り替えている。
ジョ「よーし、これで交換完了!!!」
ジェ「やった17分だ。記録を27分も更新したぞ」
ジョ「待った、おむつ交換の画期的な方法を思いついた」
ジェ「いいねぇ!やってちょうだい!」
ジョ「オムツを3枚重ねにすれば効果3倍、手間は1/3だ!」
ジェ「さすがだよ!天才だねぇ!」
この2人、ミシェルのおじさんでありながら
おむつ交換はかなり勢いでやっているものと思われる。
ジョ「他に、ゴミ袋をオムツ代わりにするって方法もある」
ジョ「その場合、ゴミの日だけオムツ交換すればいいわけだ」
ジェ「・・・」
場面変わって、
ジェシーが部屋の模様替えをしている。
部屋はもともとステファニーがいたところなので
お部屋にはウサギさんの張り紙がたくさんしてある。
ジェシーはその上にプレスリーのポースターを貼ろうとしている。
ジェ「ララララ~ランラン」
ス(ステファニー)「ジェシーおじさん!」
ステファニーが部屋に入ってくる。
ス「・・・・・・」
ス「あたしの部屋変わっちゃった」
ジェ「かっこいいだろ~、真正面にエルヴィスだぜ」
ス「あたしのウサギは~?」
ジェ「いや、似合わね~だろありゃ~、ピンクだし」
ス「でもママが描いてくれたんだよ、あたしのために」
ス「おじさん嫌いなの・・・?」
ジェシー、エルヴィスをはがし、
ジェ「好きなんだよな~、ピンクのウサギ、大好き♪」
ジェ「エルヴィスの部屋にもウサギがぶら下がってんだぜ」
ダニーが入ってくる。
ダ「さて、なぞなぞの時間だぞ」
ダ「寝る時間が過ぎてるのにまだ起きてる悪い子は誰でしょう?」
ス「・・・エルヴィス?」
ジョーイが廊下でステフを呼ぶ。
ジョ「ステフ~、ベッド行きの特急列車ですよ~」
ハーモニカを弾きながら四つんばいで歩いてくる。
そしてステフはジョーイの背中に乗り、自分の部屋へ。
ジョ「終点!ステファニーのベッドです」
ス「ありがとう、またお願いね」
ジョ「毎晩出てますからどうぞご利用ください~」
ダニーとジェシーも後を追って入ってきた。
ダ「よーし、じゃ寝る時間だ」
ス「ジェシーおじさん、寝る前にお話してくれる」
ジェ「その手の話はしらね~んだよな」
ス「知ってるよ」
ジェ「いいえ知りません」
ス「知ってま~す」
ジェ「知らないの」
ステフの定番、泣きまね炸裂!!!
ス「しってるも~~~ん」
ジェ「わかった、話しますよ、2人とも手伝ってくれ」
ダニーとジョーイも話に加わることに。
このお話は面白い!!
ジョ「じゃゲームでやろう」
ジョ「まずステフから始めて、次は指された人だ」
ス「おっけー」
ス「むかしむかし、シンデレラと言う女の子がいました。パパ」
ダ「ある日、シンデレラは舞踏会へ出かけることにしました」
ダ「そして途中である小屋に迷い込み、」
ダ「お父さんグマのベッドで寝てしまいました」
ス「なにそれ~変なの!」
ダ「これからが面白いんだ」
ダ「シンデレラがベッドでぐっすり寝ていると、そのと」
ス「ストーップ!ジョーイ」
ジョ「えーっと、シンデレラはとてものどが渇いたので」
ジョ「コンビニへコーラを買いに行ったところ」
ジョ「そこで、買い物に来ていたヘラジカと会ったのでした」
しかめっ面のDJとステフ。
ジョ「ヘラジカは言いました」
ジョ『やぁシンデレラ、僕と舞踏会へ行かないか?』
ジョ『僕はダンスが超うまいし、君のコートをツノにかけてあげるぜ』
ジョ「そして」
DJ「ストーップ、ジェシーおじさん」
ジェ「そこでシンデレラとヘラジカは」
ジェ「めでたく結婚して『新婚ばんざい』というテレビ番組に出て」
ジェ「豪華な賞品を獲得し、幸せに暮らしました」
ジェ「終わり~」
ス「つーぎー!パパ」
ダ「あ~、そこに、悪い狼が来て言いました」
ダ『ドアを開けないと、この家をおもいっきり吹き飛ばして』
ダ『こなごなにしてしまうぞ~』
ダ『そんなの簡単さ、僕の息は台風並みなんだぜ』
一同「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ス「つぎー、ジョーイ」
ジョ「すると」
DJ「ストーップ、ジェシーおじさん」
ジェ「そして、狼とヘラジカとシンデレラは」
ジェ「愛し合ってしまったので」
ジェ「ピーターパンへ仲裁を頼みに」
ジェ「ネバーランドへ行きました」
ジェ「あぁ・・・これで話はめでたく終わりだ」
ジェ「おやすみ~」
DJ「お化けも魔女も出てこないけど・・・不気味な話だったね」
場面が変わって
3人が出かけようとしている。
ダニー、ジェシー、ジョーイだ。
ダ「待て待て、忘れたのか?」
ダ「大人3人が出かけるときは必ず子供たちも連れて行く」
ダ「・・・悪いなジェシー」
ジェ「何で俺にあやまんだよ、ジョーイに言えよ、おたくはどうなんだよ」
ダ「僕は10時からリハーサルなんだ。これで稼いでるんだよ」
ジョ「こっちもお笑いで人に貢献してるぜ」
ジェ「俺だって人のこことを動かす音楽を作ってんだ」
しばらくお笑いジョーイと音楽ジェシーの口論が続いて、
ジョ「よーし、勝負はフェアに決めよう」
玄関へかけていくジョーイ。
ジェシーも走るがわずかに遅く、ダニーにつかまる。
玄関から、ジョーイが手をパクパクさせながら言う。
ジョ「またもやお笑いは音楽を超えたのでした」
ジェ「くそっ」
ダ「悪いな、ジェシー」
ダ「まぁ子供たちはぐっすり寝ているから」
ジョーイはそれでもバンドの練習をするために、
家にバンドの機材とメンバーを呼んだ。
ジェ「待った待った、上で子供が3人寝てんだからさ」
ジェ「音を出すな」
ジェシー、音を出さず一人で演奏をしている気分だ。
メンバーはそんなやり方についていけてない。
そこにDJとステフが2階から降りてくる。
ス「寝れないの、がんがん聞かせて」
ジェ「お前たち、寝てたんじゃなかったのか?」
ジェ「パパに知られたら怒られるぞ」
DJ「平気よ、パパも喜ぶわよ」
DJ「だって世界で最高のバンドがやる演奏聴けるチャンスだもん」
ジェシー有頂天。
バンドの練習が本格的に始まってしまう。
完全に夜中ってことを忘れてるこの家。
DJやステフが踊っている。
そこにダニーが帰ってきた
(CM)
ダ「何のまねだ、どういうつもりなんだ!」
DJ「・・・じゃ遅いから私たちは寝るわ」
ダ「待て!お前たちも同罪だぞ」
ジェ「いや、悪いのはこの俺だ」
そこにミシェルの泣き声。
様子を見に2階へ上がる3人。
なんとミシェルに歯が生えてきたのだ。
ダ「ジョーイ、悪いけど冷蔵庫からおしゃぶりを取ってきてくれ」
ダ「僕はジェシーと話がある」
部屋を出て行くジョーイ。
ダ「まーったく まったく まったく まったく まったく」
ジェ「なーんだ なんだ なんだ なんだ?」
ダ「あきれた あきれた あきれた あきれた あきれた」
ジェ「この部屋エコーでもかけてんのか?」
ダ「君に子供の世話をさせようとした僕が間違ってたんだ」
と言って部屋を出て行くダニー。
場面変わって、DJとステフの部屋。
ス「ジェシーおじさんって今までで最高のベビーシッターだね」
DJ「でもパパが怒ってるから心配だな」
そこにノック。ダニーが来た。
寝てたふりをするため急いで電気を消しベッドに入る2人。
ダ「起きてるか?」
DJ「パパ~どうしたの?」
ス「もう朝なの~?」
ダ「2人ともこっちへ来なさい」
ダ「やっぱり、ジェシーおじさんは問題あった」
DJ「そっかな?私達は全然問題なかったけど」
ダ「いやぁ、無責任だよ」
ダニーはその部屋に空のアイスがあるのを見つけた。
これは2人がジェシーをだまし、持ってきたものだ。
ダ「なるほど、これもジェシーおじさんが」
ダ「無理やりお前たちに食べさせたんだな」
DJ「まぁね」
ダ「で、証拠品をここに置いたんだな、悪いやつだ」
ダ「やっぱりおじさんを呼んだのはパパの間違いだった」
ダ「ついでにおまわりさんにも知らせたほうがいいな」
目を合わせるDJとステフ。
2人「パパ」
ス「私たちが悪いの」
DJ「私たちがいろいろ注文したの」
DJ「おじさんに謝らせて」
ダ「お先にどうぞ」
ジェシーの部屋にて。
DJ「おじさん、さっきはかばってくれてありがとう」
DJ「なんで嘘ついたかって言うと」
DJ「おじさんあまり難しく考えないから」
ス「うさぎの部屋にエルヴィス貼っていいから・・・」
ジェ「いや、うさぎは気に入った、このままでいい」
ス「おじさんって大好き」
ジェ「お前たちも好きだよ」
ジェ「けど今度またおじさんを困らせたら!」
下を向くDJとステフ。
ジェ「やっぱし好きだな」
抱き合う3人。
~~~
THE END
~~~