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田沼靖一 著 / 幻冬舎 刊
人生の五計を読み終えてから
死に関して強く思うところがあったので
事前に買っておいたこの本を読んだ。
死のメカニズムについては
だんだんとわかってきているようで
テロメアが細胞分裂のたびに短くなって
ある一定長以下になると細胞が死に至る、
という話は何かで知っていたけど、
この本を読んで死に方が3種類あると知った。
アポトーシス(自死)
アポビオーシス(寿死)
ネクローシス(壊死)
先のテロメアによるものはアポトーシス、
それ以外にも実に巧妙な作りを持っていて
この人体を支えているんだと
自然の偉大さを感じずにはいられなかった。
そして、死ねるからこそ
不要なものを次代に引き継がず、
我々人間がこの形になった。
遺伝子に依存した病気がいくつかあるが、
それは結局より確実に人間を後世にまで
残すためのものなのだといえると思う。
・生物が形づくられる際は「細胞を多めにつくって、不要な部分をアポトーシスによって削る」という過程を経ています。
・大脳皮質のみに絞って考えれば、100年経つとおよそ4分の1の神経細胞が死滅してしまうわけです。
・アメリカでは生物、物理、化学、情報工学を横断的に学ぶことは珍しくありません。
・動物行動学者リチャード・ドーキンスは、その著作の中で遺伝子について「利己的な存在」であると説き、「生物は遺伝子の乗り物にすぎない」と表現しました。
・人間が持っている脳の力量で200年、500年という時間を生き抜き、自己性(アイデンティティ)を保ち続けることは不可能であるように思います。
どこで線引きするかは難しいが、
いくつかの病は遺伝子に欠陥を持っていて
本来であればそれは消えるべきもの。
僕が持っているアトピーや
かつて苦しんだ喘息もそうだと思う。
医薬が発展していなかったら
死んでいたと思うから。
そうやって遺伝子はふるいにかけられる。
ただし多様性という点から言うと
一概にはそう言えないのかもしれないけど。
人類が遺伝子のすべてを解明するには
まだ時間が必要だと思う。
そして解明したからといって
そこに手を加えるのも時期尚早だと思う。
自然の法則に従わないことが
我々を強く永く存在させるための
一番の手段なのではないかと思う。

・ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 (幻冬舎新書)
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