http://kote5120.blog.shinobi.jp/%E8%AA%AD%E3%82%93%E3%81%A0%E6%9C%AC%E3%83%BB%E8%A6%8B%E3%81%9F%E6%9C%AC/%E5%BE%80%E7%94%9F%E8%A6%81%E9%9B%86%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%80往生要集を読む
中村元 著 / 講談社 刊
何がきっかけだったか忘れたが
往生要集という書物があることを知った。
確か地獄に絡む話で得た情報だったと思う。
そして興味が出たのだけれど、
往生要集という本がなかなか見つけられなかった。
確かこの本もアマゾンで入手したと記憶している。
僕のような知識が乏しい人間にとっては
往生要集そのものよりもこうした解説本の方が
合っていたのではないかと思う反面、
この本は源信がどう捉えたかという視点で
比較文学(?)的に書かれているものであって
初心者に適切なものだったのかどうかはわからない。
しかし往生要集の深さや仏教の根底にあるもの、
その稜線だけは捉えられたような気がする。
引っかかった点は以下。
・ここに表現されている地獄の情景は、
空想的で、作り話であるという印象を与える。
しかし、現実においてわれわれの生きているすがたを
如実に表現したものではなかろうか。
われわれは地獄の中に生きているのである。
・近年に至るまで、わが国では、日本は特殊な地域で
あるから、日本的なもの、日本仏教が必要であると
主張されていた。ところが、源信はまさに
逆の立場を表明しているのである。
それと地獄の説明は50ページほどを割くほど多いのに
以降の説明が極端に減り、その点も興味深かった。
人は恐れるものを細かく描写したがるのだろうか。。。
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