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ルポ 入管

平野雄吾 著 / 筑摩書房 刊

入管、というと、直近では
名古屋入国管理局で起きた
スリランカ人 ウィシュマさんの死が
印象深く残っている。

この本は2020年10月に発行されており、
ウィシュマさんの話は書かれていないが、
入管でどのようなことが起きているかを
この本によって理解した上で考えると
死を引き起こすこともあり得ると想像できる。

そうした入管で起きていること、
そこに生活している外国人の窮状、
これらが記されたのがこの本である。

読んでいく中で各登場人物が置かれた
厳しい環境は情報として記載されていて
そこに至る経緯も載ってはいるものの
そこからの考察が読み取れないように感じた。
その点、少し残念に感じた。
(最後の方はじっくりと読まなかった)

・グレーゾーンが狭まる転機となったのは
 二〇一三年の東京五輪の開催決定だった。
・ここから浮かび上がるのは収容者と
 入管職員との間にある絶望的な距離感である。
・それぞれ違う過去を背負った囚われの
 人間たちが集うケーキの宴に、人間の
 悲しみと優しさ、たくましさが垣間見える。
・日系人らの就労に広く門戸を開いた
 改正入管難民法施行(一九九〇年)、
 技能実習制度の創設(一九九三年)を機に、
 政府は非正規滞在者の排除に舵を切る。


ウィシュマさんの事件を改めて検索してみたが、
某サイトのコメント欄を見ると、
帰国を受け入れて帰るべきだった、
ハンストを扇動した団体も罪が重い、など
様々な意見が見られたが、そういう意見が
言えるのも、日常生活で差し迫った危険を
感じずに当たり前に生きていられる日本国の
良いところであり、そこは忘れてはならない、
と感じる。

この問題はなんとなく1/0で片付けようと
皆が思っているように感じられる。
入管職員やその上にいる法務省なんかも
それが根底にあるのではないだろうか。
予算があってそれを達成するように
仕向けるというのは本質からズレている。

こうした問題にはもっと柔軟な対応をして
死を是とするような姿勢で望んではならない、
そしてそれはもっと前段階として
すべての国が特定の人を迫害したり排除したり、
そもそもの移民問題が起きないように
取り組む必要がある問題である、と感じる。

それが何年経ってもできない人間は
いずれ滅びる生命体なのかもね。

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